今日のおすすめ本
本日紹介する本は、作家・浅倉秋成さんの【 六人の嘘つきな大学生 】です。
浅倉秋成さんといえば、2012年に「ノワール・レヴナント」でデビューされ数々のヒット作をうみだしている作家さんです。浅さんは主に推理小説、青春ミステリーというジャンルで活躍されており、第13回講談社BOX新人賞"Powers"をはじめとし、様々な賞を受賞されています。
【 六人の嘘つきな大学生 】あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った六人の就活生。一か月後までに最高のチームを作り上げ、ディスカッションをし、その結果次第では全員に内定が出るという。波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番前直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を開けると「〇〇は人殺しだ」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪は。そして「犯人」の目的とは—。
【 六人の嘘つきな大学生 】名文
- 「おそらく完全にいい人も、完全にこの世にはいない。 一面だけを見て人を判断することほど、愚かなことはきっとないのだ。」
【 六人の嘘つきな大学生 】感想・まとめ
人は誰でも、全員に見せる顔と、特定の人にしか見せない顔があって、その顔全てがその人自身なんだ。ということを考えさせられるような本でした。私達は、少しでも相手の悪い部分が見えてしまうと、「裏切られた」とか「ガッカリした」となってしまいがちですが、それはあくまでもその人の一部分であってその人のすべてではないのです。だから、たった一度の起きた出来事だけでの印象や、少し見えた相手の顔だけでは、私たちは本当の意味で相手のことを理解できてはいないんだと感じました。
とても面白い本なので、ぜひ読んでみてください!
価格:1,760円 |